何気なく去る日曜日にR100RSの新旧比較データーを拾い読みしていました。
意外と無い様であるので驚きしきりです。
エンジンに基本設計は一緒ですが、
こまかい所に差違があります。
1,出力
旧型…70ps(51kW)/7,250rpmに対して再販型…60ps(44kW)/6,500rpm
10ps落としています。エンジンの寿命を稼ぐのが目的でしょうか。
2,トルク
旧型…76Nm/5,500rpmに対して再販型…74Nm/3,500rpm
出足をスムーズにする為でしょうか。
3,圧縮比
旧型…9.5に対して再販型…8.45
燃料を有鉛から無鉛に変更しても対応できる様にしているのでしょうか。
蛇足ネタですが、BMWは航空機産業にも参加していて「ホッケウルフ」という名前の航空機はベルリン陥落の日にも劣悪な燃料を用いて空を飛んでいた…らしいです。
BMWのコンセプトは「どんな場所でも燃料のレベルがどうあれ、エンジンには圧縮比を下げれば着火する…動く…。」ということでしょうか。
4,ミッション
再販版ではスポーツ仕様の設定が外されています。
5,発電機
旧型…240Wに対して再販型…280W
ハロゲンライトを前提に設計していたと思うのですが、アイドリング電圧が12.3Vでは焼け石に水ですね。
正直、ヘッドライトは何を基準にしていたのか、当時設計に携われた方に聴きたいモノです。
6,タンク容量
旧型…24リッターに対して再販型…22リッター
圧縮比を下げた分燃費も向上する…という考えの基?それともデザイン上でしょうか?
7,公称最高速度
旧型…240km/hに対して再販型…185km/h
と、当方の無い頭で検索した結果です。原文が英語表記だったので誤訳でしたらご容赦ください。
現代の様に保安灯火類がLEDやHIDだったら、もう少し乗り易い条件だったかも知れません。
併せて発電機もレギュレートスペックがアイドリングから13Vの電圧供給が適えば渋滞の中で苦労しなかったと思います。
30年近く経った今、OHVツインの車輌に優しい附帯部品が出て来たのは遅いと取るか、早いと取るかはオーナーの気持ち次第ですね。
取り急ぎ、ご報告までに。